□最も飼われているのは“黄色いヒバリモドキの仲間”でこれらを総称して中国では黄鈴と言ったりします。全体的に乾燥に強めで、低湿度でもよく鳴きます。

■キンヒバリ　
リッリッリリーーと切れのある美しい声で鳴き流通量も多く、中国でも日本でも最人気のひとつ。日本では関東以南の暖かい地域に広く分布する。初夏に多い。長寿。

■カヤヒバリ
リ゛リ゛リ゛リ゛と、ちょっと濁った声だが、この控えめな感じもとても喜ばれる。外見ではキンヒバリとほとんど見分けがつかない。日本でも、中国でも時たまままとまって流通するがそんなに多くは見かけない。関東以南の温暖な地域に広く分布するが、秋に多い。

■タイワンカヤヒバリ
チリッ・チリッ・チリッと軽やかな金属音が心地よく、中国では非常に高価だが、長寿で声も良くとても人気が高い。日本では南西諸島のみの分布なので滅多に流通しない。

■セグロキンヒバリ
ヂィヂィヂィヂィと可愛らしくもちょっとせわしない感じで鳴く。中国でも日本でも滅多に出回らないが稀に見かける。日本には南西諸島のみに分布。“黄色いヒバリモドキ系”の中では一番乾燥が苦手。


□“黒いヒバリモドキ系”は、黒くちょっと陰気な系統。
全体的に暗く湿度がある環境を好みます。

■ヤマトヒバリ
リューリューリューとか細く鳴くが、日本人気質には好まれてます。メスが近くにいると声のテンポが変化して面白い。日本でも中国でも秋に多少流通する程度。

■フタイロヒバリ
リュリュリュリュリュとヤマトヒバリより軽やかに鳴くが、生息環境もより明るい環境を好む。日本では南西諸島に生息しあまり出回らないが、中国では比較的いつでも手に入る。

■ネッタイヒバリ
生息環境、声ともにヤマトヒバリと良く似ているが、日本には八重山諸島のみの分布であり流通は皆無。中国ではたまに流通個体を見かけることがある。


□未分類のヒバリモドキ

■クサヒバリ
フィフィフィフィと和を感じさせるような鋭くもなく陰気でもない絶妙な声は数々の著名人に愛され日本では絶大な支持がある鳴く虫。中国でもそこそこの人気があるがあまり流通はしない。日本では夏にそれなりの流通がある。未分類のヒバリモドキだが分類的にはタイワンカヤヒバリと同属。

□カネタタキ類
木の上に住みあまり跳ねない小さな鳴く虫。多くの種は金を叩くような金属音をだすが、音量は控えめで心地よい音色である。
。

■カネタタキ
チン・チン・チン・チンとリズミカルに鳴く。丈夫で寒さにも比較的強い。中国、日本ともに多少は流通する。

■イソカネタタキ
チチチチチチチチチとカネタタキより少しせわしない感じに鳴くが、これはこれで可愛らしい。中国、日本共にたまに流通するが、日本の方が見かける頻度は高い。

■ヒルギカネタタキ
チン・チン・チンとカネタタキに似るがよりテンポは早く声も太い。日本では南西諸島のマングローブ林のみに生息するため、ほとんど流通しないが、最近の中国では秋口には見かけることも多くなった。

■フトアシジマカネタタキ
チン・チリリと可憐で非常に美しい声で鳴くが、日本ではかなり局所的な分布であるため流通は皆無。中国では、海南島産の同種と思われる種、または近似種がごく稀に流通する。

□その他コオロギ類

ツヅレサセコオロギ
アオマツムシ
マツムシ
カンタン類