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虫具に使う材質について
■雲南黄楊(ツゲ)
黄楊というと日本人にもなじみのある高級木材のひとつですが、日本産の最高級なものは、薩摩黄楊や御蔵黄楊があり、これを“本黄楊”といいます。これらは基本的に日本国内以外では手に入りません。
虫具で使うものは東南アジア産の同属別種のもので、中国黄楊、暹羅黄楊などがありますが、その中でも雲南黄楊は最も良質といわれています。
■鉄刀木(タガヤサン)
非常に美しい木目が特徴で、黒檀、紫檀とならび三大唐木のひとつと言われていますが、非常に堅く、割れも生じ易く精密な加工が難しいため虫具職人はあまり使いません。そのため鉄刀木製の虫具はあまり多く見かけません。
アフリカ諸国から近似種が輸入されていますが、やはり中国や東南アジアのものが最高級であり、それらを本鉄刀木と呼び区別することもあります。
■黒檀(コクタン)
英名ではエボニーと呼ばれる木材で、黒く堅いカキノキ属の総称。
特にセイロン産のものが最高級品で、本黒檀と区別することもあります。アフリカ産の代替品も家具や楽器などでよく使われますが、虫具ではより質の良いアジア産のものが好まれ、本黒檀と共にインドネシアの縞黒檀やインドシナの青黒檀が使われます。
■紫檀(シタン)
銘木の筆頭で天然とは思えない赤く美しい木目が特徴。
通常、中国で紫檀とはインドカリン属のみに限られた名称であり、特に東南アジア産のインドシタンが高級、さらに樹齢の大きい古木は色に落ち着きと深みが増し“老紅木”と呼ばれ珍重されています。
日本で紫檀製として流通する仏壇や家具のほとんどは南米やアフリカの代替品であり別物です。
■紅木(コウボク)
ツルサイカチ属の木材でインドカリン属と共に日本ではひとくくりに紫檀とされています。
その価値はインドカリン属の最上の紫檀と同等のものもあります。特にマルバシタンは木目も美しく虫具の材料しても好まれます。
■マホガニー
高級楽器や家具などに使われるセンダン科の木材。
日本語や中国語では桃花心木(トウカシンボク)と表記することのある銘木。主に中米に自生するが天然のものは厳しく規制されているらしく、主に東南アジアで植林されてたものが虫具で使われることがあります。ただし、最近では嗜好からか?虫具の材料としてはあまり見なくなりました。
■煤竹(ススタケ)
煤竹とは本来、囲炉裏のある民家で建築材として使用され長年燻された竹のことをさします。通常は100年以上燻されたものであり、日本国内では年を追う毎に入手が困難となっています。
中国においては、日本ほど厳格に定義付けられてはいないようですが、“長年(少なくとも数十年)使用され、油分が完全に抜けて良くしまった古い竹”とったニュアンス。やはり古ければ古いほど好まれるようです。
■金竹(古竹とも)
金竹(古竹とも言う)とは竹材用に、竹を油抜きして3年以上乾燥させて出来た白竹をさらに寝かしたもの。10年、20年と年月を重ねるほど色合いは深みのある飴色へとかわり、より強い光沢を出すといいます。
■玉(ぎょく)
新疆ウイグル自治区から産出する。天然石。
■骨頭(コツトウ)
牛の骨で象牙の代替品。
■水牛角 黄牛角
水牛の角は日本ではなどではんこによく使われているのでよく知られている素材だと思います。一般的に艶のある黒で透明感がありますが、縞の入ったもの、部分的に茶色くなってものなどもあえて使う事があります。
黄牛角は、コウギュウというコブウシの血筋を引いた牛種の角であり、薄茶色から黄色っぽい色合いをしています。中には透明度が高いものもあり、水牛角とともに虫具に使われることも多いです。
■牦牛角(ヤクの角)
西蔵で飼われている牛の一種で、その角は昔から様々な装飾品に利用されてきました。茶色っぽいもの、黄色いものなど色合いは様々で一見すると黄牛角に似ていますが、一般的に透明度がさらに高いので用途は異なります。良品は希少性も高く良い虫具には使われるこの多い素材です。
■景徳鎮
景徳鎮とは中国の都市の一つで、漢代から磁器の生産で栄え世界中に輸出されていた。そのため、都市の名というよりは陶磁器の代名詞のような感じになています。日本で言う、伊万里みたいなものでしょうか?
景徳鎮の製品のなかに“若深珍蔵”の銘が打たれているものがしばしばあります。
制作者や、窯、メーカーなどど思われている人が多いみたいですが、これにはそういった意味は含まれていません。
もともとは清朝期から始まった風習のようで青花の“上手のもの”に書かれた銘であり「会心の出来映え!」といった意味が込められていたのだろうと私は解釈しています。とりわれ小物などに多く用いられたそゔてす。
現代ではただ単に、上手でなくても、小物ので青花であれば大抵は“若深珍蔵”の銘が入っています。
黄楊というと日本人にもなじみのある高級木材のひとつですが、日本産の最高級なものは、薩摩黄楊や御蔵黄楊があり、これを“本黄楊”といいます。これらは基本的に日本国内以外では手に入りません。
虫具で使うものは東南アジア産の同属別種のもので、中国黄楊、暹羅黄楊などがありますが、その中でも雲南黄楊は最も良質といわれています。
■鉄刀木(タガヤサン)
非常に美しい木目が特徴で、黒檀、紫檀とならび三大唐木のひとつと言われていますが、非常に堅く、割れも生じ易く精密な加工が難しいため虫具職人はあまり使いません。そのため鉄刀木製の虫具はあまり多く見かけません。
アフリカ諸国から近似種が輸入されていますが、やはり中国や東南アジアのものが最高級であり、それらを本鉄刀木と呼び区別することもあります。
■黒檀(コクタン)
英名ではエボニーと呼ばれる木材で、黒く堅いカキノキ属の総称。
特にセイロン産のものが最高級品で、本黒檀と区別することもあります。アフリカ産の代替品も家具や楽器などでよく使われますが、虫具ではより質の良いアジア産のものが好まれ、本黒檀と共にインドネシアの縞黒檀やインドシナの青黒檀が使われます。
■紫檀(シタン)
銘木の筆頭で天然とは思えない赤く美しい木目が特徴。
通常、中国で紫檀とはインドカリン属のみに限られた名称であり、特に東南アジア産のインドシタンが高級、さらに樹齢の大きい古木は色に落ち着きと深みが増し“老紅木”と呼ばれ珍重されています。
日本で紫檀製として流通する仏壇や家具のほとんどは南米やアフリカの代替品であり別物です。
■紅木(コウボク)
ツルサイカチ属の木材でインドカリン属と共に日本ではひとくくりに紫檀とされています。
その価値はインドカリン属の最上の紫檀と同等のものもあります。特にマルバシタンは木目も美しく虫具の材料しても好まれます。
■マホガニー
高級楽器や家具などに使われるセンダン科の木材。
日本語や中国語では桃花心木(トウカシンボク)と表記することのある銘木。主に中米に自生するが天然のものは厳しく規制されているらしく、主に東南アジアで植林されてたものが虫具で使われることがあります。ただし、最近では嗜好からか?虫具の材料としてはあまり見なくなりました。
■煤竹(ススタケ)
煤竹とは本来、囲炉裏のある民家で建築材として使用され長年燻された竹のことをさします。通常は100年以上燻されたものであり、日本国内では年を追う毎に入手が困難となっています。
中国においては、日本ほど厳格に定義付けられてはいないようですが、“長年(少なくとも数十年)使用され、油分が完全に抜けて良くしまった古い竹”とったニュアンス。やはり古ければ古いほど好まれるようです。
■金竹(古竹とも)
金竹(古竹とも言う)とは竹材用に、竹を油抜きして3年以上乾燥させて出来た白竹をさらに寝かしたもの。10年、20年と年月を重ねるほど色合いは深みのある飴色へとかわり、より強い光沢を出すといいます。
■玉(ぎょく)
新疆ウイグル自治区から産出する。天然石。
■骨頭(コツトウ)
牛の骨で象牙の代替品。
■水牛角 黄牛角
水牛の角は日本ではなどではんこによく使われているのでよく知られている素材だと思います。一般的に艶のある黒で透明感がありますが、縞の入ったもの、部分的に茶色くなってものなどもあえて使う事があります。
黄牛角は、コウギュウというコブウシの血筋を引いた牛種の角であり、薄茶色から黄色っぽい色合いをしています。中には透明度が高いものもあり、水牛角とともに虫具に使われることも多いです。
■牦牛角(ヤクの角)
西蔵で飼われている牛の一種で、その角は昔から様々な装飾品に利用されてきました。茶色っぽいもの、黄色いものなど色合いは様々で一見すると黄牛角に似ていますが、一般的に透明度がさらに高いので用途は異なります。良品は希少性も高く良い虫具には使われるこの多い素材です。
■景徳鎮
景徳鎮とは中国の都市の一つで、漢代から磁器の生産で栄え世界中に輸出されていた。そのため、都市の名というよりは陶磁器の代名詞のような感じになています。日本で言う、伊万里みたいなものでしょうか?
景徳鎮の製品のなかに“若深珍蔵”の銘が打たれているものがしばしばあります。
制作者や、窯、メーカーなどど思われている人が多いみたいですが、これにはそういった意味は含まれていません。
もともとは清朝期から始まった風習のようで青花の“上手のもの”に書かれた銘であり「会心の出来映え!」といった意味が込められていたのだろうと私は解釈しています。とりわれ小物などに多く用いられたそゔてす。
現代ではただ単に、上手でなくても、小物ので青花であれば大抵は“若深珍蔵”の銘が入っています。